HONEY*ときどき*BOY
4*勝つのはどっち?
放課後。
コートで向かい合った豊崎部長は、いつもと同じ笑顔をオレに向けた。
それを見たら、やっぱり羽月ちゃんとはあの後も何も問題なく、仲良く過ごしたんだってわかる。
「よろしく」
余裕たっぷりに笑う部長を見て、心の中のもやもやが爆発しそうになる。
「じゃあ、アップはそれぞれサーブを両方のサイドから2本ずつで。今までと同じ、6ゲーム先取でいくから」
「はい」
審判をやってくれる先輩の指示に従って、コートに立つ。
コートの周りには、他の部員が
それを囲ったフェンスの周りには、部員以外の人が集まってる。
コートの位置が少し低いから、ここからでも外の人の顔が見えた。
てか、人の数、ヤバいんじゃない?
それでも、気分なんて全然乗らない。
……むしろ、最悪。
5限も6限も、先生の言葉なんて全然耳に入ってこなかった。
1回、当てられた時に何も答えなくて怒られたっけ……。
いつも、怒られるのが怖くてちゃんと話を聞いてたオレ。
そんなオレが口を開かなかったから、クラスメイトも先生も、その瞬間はすごく驚いてた。
ホント、羽月ちゃんには振り回されっぱなしだ……――――
今だって、テニスになんて全然集中できない。
コートで向かい合った豊崎部長は、いつもと同じ笑顔をオレに向けた。
それを見たら、やっぱり羽月ちゃんとはあの後も何も問題なく、仲良く過ごしたんだってわかる。
「よろしく」
余裕たっぷりに笑う部長を見て、心の中のもやもやが爆発しそうになる。
「じゃあ、アップはそれぞれサーブを両方のサイドから2本ずつで。今までと同じ、6ゲーム先取でいくから」
「はい」
審判をやってくれる先輩の指示に従って、コートに立つ。
コートの周りには、他の部員が
それを囲ったフェンスの周りには、部員以外の人が集まってる。
コートの位置が少し低いから、ここからでも外の人の顔が見えた。
てか、人の数、ヤバいんじゃない?
それでも、気分なんて全然乗らない。
……むしろ、最悪。
5限も6限も、先生の言葉なんて全然耳に入ってこなかった。
1回、当てられた時に何も答えなくて怒られたっけ……。
いつも、怒られるのが怖くてちゃんと話を聞いてたオレ。
そんなオレが口を開かなかったから、クラスメイトも先生も、その瞬間はすごく驚いてた。
ホント、羽月ちゃんには振り回されっぱなしだ……――――
今だって、テニスになんて全然集中できない。