HONEY*ときどき*BOY

「クラスも一緒だし、他にも何かと一緒になるから、嫌われたらマズいと思って。
あんまりちゃんと断れなかったの。

秀が知り合いって知って、豊崎くんが試合で変に秀をいじめても嫌だなって思ったし……」



はぁああああ。



そういうことだったんだ……。



1人で悩んで、バカみたいじゃん。



「だから、今日からはルール追加だからっ!気を抜いたら、許さないんだからね?」



気なんて、抜けるわけがない。


むしろ、羽月ちゃんに監視されてると思ったら、今までより辛いくらいだ。



「羽月ちゃんっ!」


「ちょっと……さすがにもうその呼び方はやめてよっ!」


「え?でも……どうしよう?」


「それは禁句っ!」



前途は、なかなか多難みたいだ。



でも、それでも……


羽月ちゃんはきっと、本当の弱虫のオレも受け入れてくれるくらい

許してくれるくらい優しいから……。



だからこそ

たまには予想を裏切って、自然に男の子のマナーを守れちゃうような男になりたいんだ!



うん。
< 27 / 30 >

この作品をシェア

pagetop