HONEY*ときどき*BOY
「クラスも一緒だし、他にも何かと一緒になるから、嫌われたらマズいと思って。
あんまりちゃんと断れなかったの。
秀が知り合いって知って、豊崎くんが試合で変に秀をいじめても嫌だなって思ったし……」
はぁああああ。
そういうことだったんだ……。
1人で悩んで、バカみたいじゃん。
「だから、今日からはルール追加だからっ!気を抜いたら、許さないんだからね?」
気なんて、抜けるわけがない。
むしろ、羽月ちゃんに監視されてると思ったら、今までより辛いくらいだ。
「羽月ちゃんっ!」
「ちょっと……さすがにもうその呼び方はやめてよっ!」
「え?でも……どうしよう?」
「それは禁句っ!」
前途は、なかなか多難みたいだ。
でも、それでも……
羽月ちゃんはきっと、本当の弱虫のオレも受け入れてくれるくらい
許してくれるくらい優しいから……。
だからこそ
たまには予想を裏切って、自然に男の子のマナーを守れちゃうような男になりたいんだ!
うん。