もう一度会えるなら
大好きだったおばぁちゃんへ___
「おば~ちゃん!」
私、風見光カザミヒカル。
毎年夏休みと言えば、私の大好きなおばぁちゃんちに長泊まりするのが定番だった。
「あらあら、来るのがはやかったのね~。」
私は家につくと何時もだれよりもはやく走っておばぁちゃんの胸にダイビングしてた。
匂いをかいで顔をあげると微笑んで笑って私の頭をなでるおばぁちゃん。
それは私の心の唯一の癒しだった。
「おばぁちゃん…」
でも年が越つにつれておばぁちゃんは、出迎えてくれなくなり…
いつものように
「おば~ちゃん!」
って抱きつこうとしても出迎えるのは横たわってるおばぁちゃんになっていった。