白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
このカップル、面白い。
「隆介~!美味しそうだね」
「お前そんなに食ったら太るぞ」
クラッカーの上にチーズを塗っていた美亜ちゃんに、隆介君が声をかける。
「いいもん。太っても」
「チーズ塗りすぎだって」
「いいじゃん。好きなんだから」
「ば~か」
耳に光るピアス。
耳にかけた黒髪。
黒が似合う人。
クールな表情。
一瞬見せる“ニヤッ”って顔が先生と似ているのかな。
「それにしても、4人とも違ったかっこよさだよね」
依子が改めて4人のイケメンを見渡した。
依子と美亜ちゃんは、今回初めて会ったんだけど、子供好きの美亜ちゃんはすっかり虎太郎に夢中で、そのおかげで依子とも仲良くなった。
「爽やかさでは、たっくんが一番かなぁ」
「そうだね。たっくんは甘くて優しい好青年って感じ?」
「龍は、やんちゃっぽくていいよね」
「茶色い髪もいいね。隆介はいつも真っ黒だから」
「でも、隆介君の茶髪って想像できない!!」
「先生も、ずっと同じ髪型だよね」
「先生のロン毛とか想像できないよねっ!」
「てか、4人組でデビューしちゃいなよ」
好き勝手なことを言って盛り上がる女子。