白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
雲が浮かぶ爽やかな空を見上げる。
にっこり笑った先生は、ゆっくりとクレープ屋さんの前へ歩く。
「食べたいと思っただろぉ?」
「どうしてわかったの?」
「わかるって。直のことなら何でも。さっきから目がこっちに向いてた」
「バナナとチョコのクレープがいいな~」
「俺は、プリンといちごにしようかな」
穏やかな時間が流れていた。
なんだか、付き合いたてのカップルみたいな。
「俺、ボート乗りたいな」
唇に生クリームをつけた先生が、子供のような無邪気な顔をしてそう言った。
「乗りたい。好きな人とボートって夢だったんだ~」
「じゃあ、乗ろう」