白いジャージ7 ~先生とプールサイド~




ちょっとふてくされたような顔で座っていた龍は・・・・・・



ラブラブカップル3組を目の前にして、困惑しているようだった。




でも、いい機会かもしれない。



虎太郎が生まれてから、すっかりパパとママになっちゃったって依子が言ってたもんね。



久しぶりに恋人気分を味わうのもいい。




ソファでスヤスヤ眠っている虎太郎も、きっとそれを望んでるはず。





なかなか動かない龍は、ひとりでビールを飲んでいた。





チラチラと龍のことを見ていた先生が私に言う。




「照れくさいんだろうな。今さらラブラブな雰囲気って」



先生は、私にちょっと待っててと言って、龍の隣に座った。



耳元で何やらコソコソ話した後、すぐに戻って来た。





何を言ったのかは、教えてくれなかったけど、その後龍は依子と一緒に仲良く話していた。




さすが先生。






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