白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
「ボートの上ってドキドキするなぁ。襲いたくなってきた」
「だめだよ~!先生、ボートから落ちちゃうから!」
ニヤニヤする先生の肩を押さえると、先生に腕を掴まれた。
そのまま、先生の腕の中に。
「これくらいならいいだろ?」
最高にかっこいい顔でそう言った先生は・・・・・・
ぎゅっって。
抱きしめてくれた。
その瞬間、泣きそうになったんだ。
何度も抱きしめられているのに、変だけど。
今の“ぎゅっ”がすごく嬉しく感じた。
いろいろあったけど、より仲良くなれたよね。
私達。
もう大丈夫だよね。
夫婦だから、いろいろある。
うん。
でも、家族だから。
忘れたい過去は、できる限り忘れよう。
ずっとずっと一緒にいる人だから。