白いジャージ7 ~先生とプールサイド~




先生の隣に座る勇気はなかった。




先に歩いていた友達が先生の隣に座り、私とゆかりは先生の斜め向かいに座った。





「お前ら、そんな少しで腹いっぱいになるのかぁ?」




先生の隣に座った友達のかけうどんを見て、心配そうにそう言った。




あ。



目が・・・・・・

合った。






「お、矢沢!!俺と一緒だな。お前だけいっぱい食うな~」





話しかけてくれた。



矢沢って言ってくれた。



やったぁ!!!!!!





「焼きそば定食うまいだろ?でも、青のり気をつけろよ」



そう言って、にこっと笑った。






先生の焼きそばは、あと少しでなくなりそうだった。




あと数分で、この夢のような時間が終わる。




一生忘れないように、心に刻みつけよう。



この笑顔、この声、全部・・・・・・忘れたくない。





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