白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
「えっ!!」
目の端に入って来たのは、ドキドキする光景。
「先生、あれ見て」
「うわっ!やるなぁ、隆介」
窓際でお酒を片手に話していた隆介君と美亜ちゃんが・・・・・・こっそりキスしていた。
いや、こっそりじゃない。
堂々と・・・・・・
「直の好きなタイプだろぉ?」
絡むように先生が私に聞く。
「え?」
「隆介、好みだろ??」
先生以上に好みの人なんていない。
でも、確かに隆介君は、先生と似ていると感じることが多い。
「ちょっとだけ先生に似てるかなって思うけど」
「だろ?もし、隆介がライバルだったら俺も負けてたかもな。要君で良かった」
要君の名前を言った後、先生は人差し指でポリと鼻先をかいて、ニヤっと笑った。