白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
「誰にでもああいうことしてるの?」
「しないよ。直だからだよ」
先生はそう言って、トレイを戻しに行った。
その言葉が本当かどうかわからないけど、嬉しかったんだ。
あの頃、きっとまだ先生の心の中に私はいなかった。
でも・・・・・・覚えていてくれた。
トレイを戻し終えた先生を、見上げる。
「毎日先生の顔見ながらご飯食べれるって幸せ。改めて・・・・・・そう思うよ」
「何言ってんだよ」
先生は照れながら、私の頭をコツンと叩いた。
好き。
大好き。
やっぱり好き。
だから・・・・・・大丈夫。
これからもずっと先生の隣で生きていく。
何があっても、乗り越える。
でも・・・・・・もう嘘は嫌だよ?先生。