白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
夕日を見つめたまま、目を細めた先生。
その横顔を見つめながら、呟く。
「好きだよ、先生」
自然に口から出た言葉。
心からそう思った。
「ありがと。こんな俺だけど、これからもよろしくな」
そう言って、私の頭を撫でてくれた。
こんな俺・・・・・・
そんなことない。
先生は最高の旦那様だよ??
会社の上司とか毎晩飲みに行ってるし、キャバクラ行ったって話も聞くし。
誰に聞いても、こんな最高な旦那様はいないんだよ。
私のこと、本当に大事にしてくれてるもん。
たった一度の嘘で・・・・・・
“こんな俺”なんて言わないで。
「先生はいい旦那さんだよ。本当に」
「まだまだこれからだよ。直がおばあちゃんになった時に、そう思ってもらえるようにしなきゃな」