白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
「直もそう思うだろ?要君がもし、隆介だったら、ヤバかったんじゃない?」
そんなことない。
絶対ない。
私、先生しか好きにならないもん。
・・・・・・でも、正直言うと、ちょっと・・・・・・ほんのちょっとだけ不安になる。
要君は、爽やかで優しくて、好青年。
あんな風に、真剣に想ってくれたけど、私の心は揺らがなかった。
あれがもし、隆介君なら・・・・・・
どうなっていたんだろう。
「何、想像してんだよ」
頭を叩かれた。
「先生だけだもん」
「ふふ。わかってるって。ちょっといじわる言ってみただけ」
今日の先生も、好き。
みんなと集まると、ふたりきりの時と少し違うんだよね。
そこがまたドキドキさせてくれるんだぁ。