白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
朝食のパンをトースターに入れている直のかわいいお尻にタッチして、俺は顔を洗う。
冷たい水で。
気合入れて。
俺の気持ちが伝わりますように。
まだ2カ月半だけど、俺のクラスの生徒達とはわかり合えている気がしていた。
できる限り、ひとりひとりとよく話すようにしているし、ホームルームでも俺の得意な“熱い話”ばっかりだし。
それを真剣に聞いてくれるアイツらを、俺は信頼している。
俺のかわいい生徒達に、俺と同じ過ちを犯して欲しくない。
過ち、と言ってしまうと、七緒ができたことが過ちなのかということになる。
それは違う。
七緒が生まれてこなければ良かったのか?と聞かれれば、それも違う。
でも、七緒が他の子供よりも苦労しなければいけなかったのは、親の責任だ。
「じゃあ、行ってくる」
「頑張ってね」
「ああ」
行ってきますのキスをして・・・・・・
俺は緊張しながら車に乗り込んだ。