白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
俺は完璧じゃない。
俺にも過去があって、過去の俺は最低だった。
そのことを、ちゃんと受け入れてくれるだろうか。
俺のこと嫌いになんかならないよな?
「おはようございます」
「お、おはよう。新垣先生」
俺より早く来ていた喜多先生がパソコンの前で仕事をしていた。
「ちょっといいっすか?」
「何?」
「この間話した、性教育のことですけど・・・・・・今日担任の先生方が1時間使って、話す予定なんですよ」
俺が職員会議でそのことを議題にあげた。
それから、いろんな先生が積極的に取り組もうという姿勢になってくれた。
「今日か・・・・・・新垣先生は保健体育だから慣れてるだろうけど、他の先生はドキドキだろうな」
「でしょうね。SEXって言葉を生徒の前で言えないって言ってる先生もいましたから」
「俺だって言えないよ。平気なのは新垣先生くらいじゃないの?」
「そうですか?」