白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
「俺達からのクリスマスプレゼントで~す!!」
たっくんの明るい声と共に・・・・・・
「うわぁ!!すごい!」
大きな大きなクリスマスケーキが!!
虎太郎を抱いた龍と、隆介君がそれぞれお相手の女性を迎えに来る。
感激する美亜ちゃんの頭をコツンと叩く隆介君を見ていると、やっぱりちょっと素敵だなって思っちゃう。
でも・・・・・・やっぱり、先生以上の人はいないんだ。
「直、メリークリスマス」
私を迎えに来た王子様は、とびっきりかっこいい笑顔と甘い声。
「すごい大きいケーキ!!」
「だろ?お店の人に頼んで、特別に作ってもらったんだ。俺は直の好きないちごをリクエストしたんだ」
「そうなの?」
「ああ、それぞれみんなが彼女の好きなものをリクエストしたから、すげー豪華だよ」
“彼女”って言ってくれたことが何だか嬉しくて・・・・・・ニヤけちゃう。
近付いて見てみると、チョコ、マロン、メロン、いちごの鮮やかなケーキだった。
「すごいすごい~!!めちゃめちゃ美味しそう!」
はしゃぐゆかりの横で、満足そうな顔をしているたっくん。
こういうサプライズは、女の子は喜ぶんだよね。
私は、先生の奥さんだけど、それぞれみんな素敵な男性で。
どのカップルも本当に幸せそうだった。
帰り道、星の下でとても長いキスをした。
なんだかファーストキスを思い出すようなキュンとするキスだった。
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