白いジャージ７ ～先生とプールサイド～

理由を問い詰めたいのに、涙が出てきて、何も言えなかった。




翼先生が一方的にいろいろ言い訳をしていた。




でも、正直、その言い訳は嘘っぽく聞こえてしまった。






「学生時代の話をしていたんだ。誰と誰が結婚したとか、別れたとかそういう話を･･････男友達と同じ感覚だった。懐かしくてつい盛り上がってしまった」







その日はエッチなんてするわけもなく、家まで送ってもらった。



翼先生は黙ったまま、悲しい顔をしていた。




気まずくて、息がつまる帰り道だった。







どうして見てしまったんだろう。



見てしまった事実よりも、翼先生の言葉の方が真実なんだと自分に言い聞かせるけれど･･････



どうしても、信じることができなかった。