白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
誰にも相談することなく、
別れを決断した。
「翼先生のこと、好きだけど・・・・・・別れた方がいい気がする」
電話の向こうで翼先生はどんな顔をしていたんだろう。
自分で言ったくせに、涙が止まらない。
もうあの笑顔を見ることができないの?
ちょっと白髪まじりの髪が好きだった。
キスをした後の照れた顔も好きだった。
桃子って呼んでって頼んでも、恥ずかしくて呼べないって言ってたね。
そんなかわいい翼先生が、大好きでした。
好きなまま、終わろうと思う。
“かわいい桃ちゃん”のままでいたいから。