白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
それから、あゆみと美穂と合流した。
しばらく集まっていなかった間に、みんなにもいろんなことがあった。
あゆみと真崎君が別れた。
1か月前のことだった。
「アイツ、浮気したんだ。コンパで会った女と。一回だけだって言うけど、一回でも許せない。私も、こんな性格だから、別れても友達ね!って感じ」
あゆみと真崎君は、言いたいことを言い合って、とてもいいふたりだった。
先生もショックだろうなぁ。
「でも、まさか・・・・・・桃子まで別れるとか信じられない!!あんなに好きだったのに」
あゆみは、うつむく桃子の顔を覗き込んだ。
「うん。好きだったのにね。あゆみは好きじゃないの?」
「微妙だな~。しつこく謝れば許してやろうかなって思ってたんだよね。でも、開き直って生意気だったから別れた。でも、専門学校の仲間だからこれからも集まりとかあるし・・・・・・気まずくなるのは嫌だから、友達になろうねって言った」
心から友達となんて思えるわけがない。
無理して、友達のフリしようって決めたんだ。
「みんなよりが戻せればいいのに」
そう呟いた美穂は、店の時計をじっと見つめた。
みんな同じように時計を見つめた。
「時間・・・・・・戻って欲しいね。な~んか、あの頃に戻りたい」
あゆみはそう言って、椅子にもたれた。
要君を好きだったあゆみだけど、真崎君と付き合ってからは、真崎君に一途だった。
まだ、好きなんだね・・・・・・