白いジャージ7 ~先生とプールサイド~




週末のこと。




先生と一緒に産婦人科へ向かう。



ひとりで大丈夫と言ったのに。




先生がひとりで行かせるわけがないね。




車の中でもぶつぶつ文句を言っていた。





「産婦人科かぁ。男の先生だったら俺、我慢できない」




「多分男の先生だよ?」




「やだなぁ・・・・・・」




「ふふ。先生おもしろい」






先生は保健体育の教師だから、妊娠や出産についての知識はある。



毎年生徒に教えているのに、自分のこととなると全然違うんだって。




知ってるはずなのに、雑誌を買ってきて一緒に勉強したりした。



毎日、少しずつ妊娠検査薬の線が濃くなっていった。



でも、まだ薄くて・・・・・・




インターネットでいろいろ検索しては、不安になったり、喜んだり・・・・・・



とそんな日々だった。









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