白いジャージ7 ~先生とプールサイド~




ネットで毎晩いろんなことを調べた。



先生がお風呂に入っている間に。






先生にも言えなかった。


この心の中を。





内心、“だめなんじゃないか”と思っている自分がいたりもして。



でも、お腹に手を当てるとそこには赤ちゃんがいるんだと思えた。






大丈夫だと思ったり、不安になったりの繰り返しだった。





“妊娠超初期症状”とか“胎のうが確認できない”とかそんな言葉を検索してばかりいた。





安心する材料が欲しかったけど、そんなものはどこにもなくて。




ただ、お腹に手を当てることでしか安心できなかった。






「大丈夫。次はきっと赤ちゃんに会えるよ」



先生はそう言って、私のお腹に手を当てた。




そのままくっついて眠った。




最近はいつもこんな感じで、先生の腕の中で丸くなって眠った。





赤ちゃん・・・・・・

頑張って。


ママも頑張るから。






一日に何度も語りかけた。






そして、病院の日が近づいてきた。




早く病院に行きたいような行くのが怖いような心境だった。









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