白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
赤ちゃん用品のお店へ向かっていた。
もしかしたら、赤ちゃんとお別れするかもしれない。
そう思うと、残り少ないママとしての日々がとても愛しく感じられた。
靴下を買った。
小さな小さな黄色い靴下。
男の子でも女の子でも大丈夫なように黄色。
お腹の大きいママさん達がたくさんいて、みんなとても穏やかな表情をしていた。
母になるってすごいことだ。
想像していたのとは全く違った。
お母さんと子供の繋がりってすごいんだ。
私は無性にお母さんに会いたくなって、実家へ向かった。
話すつもりはなかった。
でも、お母さんの顔を見たら、涙が溢れた。
「どうしたの?」
「おかあ・・・・・・さん」
私は久しぶりにお母さんの胸で泣いた。
どうしていいかわからなかった。
自分の気持ちをどう整理していいのか。
もしも、赤ちゃんとお別れになっちゃったら・・・・・・私は立ち直れないかもしれない。
かわいいかわいい私の赤ちゃん。
先生と私のかわいい赤ちゃん。