白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





「先生、ごめんね。今日、病院行ったんだ」





「そっか・・・・・・」






私は自分のお腹に手を当てる。



大丈夫大丈夫。


先生はわかってくれる。







「会社でね、ちょっと血が出たの。だから、病院に行ったの。連絡しなくてごめんなさい」





「いいよ。赤ちゃんのことはお前が一番わかってるから。直はお母さんだからな」







嬉しかった。


先生は、責めなかった。






「本当に俺が必要な時はちゃんと俺を呼ぶだろ?今日は、俺がいなくても大丈夫って直が判断したんだから、それでいい」





先生は私の肩を優しく抱いてゆっくりと引き寄せた。





そして、私の頭の上にそっと先生の顔をくっつけた。








「離れていても俺はずっとそばにいるから」





「ありがとう」






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