白いジャージ7 ~先生とプールサイド~




翌日の朝、また腹痛に襲われた。



また出血した。



今度は、真っ赤な血がたくさん出ていた。






なぜかとても冷静な自分がいて、落ち着いてその血を見つめていた。







先生に仕事を休むように言われて、その日はずっと家にいた。



トイレに行くのが怖かった。






行くたびに、血の量が増えている気がした。







先生がいなくて良かった。




ひとりの方が落ち着いていられる。




先生の顔を見たらきっと泣いてしまう。





ひとりだと強くなれる。




何があっても、私がしっかりしなきゃ。






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