白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





時間だけが過ぎる。




乗り越えたとは言えない。




まだ寂しさが消えない。




泣きたいのに、泣けない。



どうしてだろう。







アイスミルクティーをテーブルの上に置いて、氷が溶けるのを見つめていた。




もう氷が溶けて、上半分が透明になっていた。






この悲しみはいつ消えるんだろう。




いつになったら、前を向いて歩けるんだろう。





1日に何度かとても辛い時間がやってくる。



いきなり。




とてつもなく寂しくなる。






ストローでアイスミルクティーを混ぜる。




一瞬のうちに、透明の部分がなくなった。



もう透明だった部分がどこへ行ったのかわからない。






こんな風にいつか私の悲しみや寂しさも、私の体や心の中に分散されるのかな。




そして、いつか痛みを感じなくなるのかな。







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