白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
友達
―友達―
体調が良かったので、2週間の休みの途中で一日だけ会社に行った。
みんな何となく理由は知っていて、気を使っているのがわかる。
「直!!やっと会えた!!」
元気な笑顔でやって来たのは沙織。
「あー沙織だ!!久しぶり」
「全然連絡くれないんだもん。寂しいじゃん」
「ごめんね!!お詫びに今度ビアガーデンでも行かない?おごるよ」
沙織にはメールで事情を説明しただけだった。
「大野さんも誘わない?沙織から声かけといてよ」
「マジで!?嬉しい!」
イイ感じになった沙織と大野さんだったけど、あと一歩ってところで立ち止まっていた。
付き合う手前って感じ。
「豪太も誘う?いいかな?」
沙織は遠慮がちにそう言った。
私が豪太に少し惹かれていたことに気付いていたみたい。
豪太も、私のこと心配してくれてるって真由美さんが言ってたなぁ。
あれからゆっくり話していなかった。
もう、ドキドキしない・・・・・・よね?
「いいよ!真由美さんも誘っとく!」
「オッケー!楽しみだぁ!」
この飲み会で、また大野さんと沙織の距離は近付くはず。
もう時間の問題だよね。