白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
お姉ちゃんが帰って来たので、恋バナでもしようと部屋へ行った。
「お姉ちゃんの部屋久しぶり」
「そうだね。私の部屋に直が来るなんてね」
思い出しちゃった。
ここで、先生とお姉ちゃんが初対面したんだったよね。
“新垣といいます”って頭を下げた先生。
なぜか先生に心を開いたお姉ちゃん。
奇跡だったね。
「ねぇ、直。あんたは幸せになりなよ。まぁ、幸せだと思うけど」
お姉ちゃんはベッドに寝転んで、天井を見つめながら言った。
「どうしたの、急に」
「最近よく思い出すんだよね。あんたを泣かせたこと。小さい直を追い回したり、いじめたりして・・・・・・いっつも泣いてたなぁって」
私も思い出すよ。
でも、もういいの。
今、仲良くなれたから。