白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
「これから、今までの分を取り戻そうね。まだまだ人生は長いから」
私もお姉ちゃんのベッドに寝転んだ。
「うわ、くっつかないでよ。気持ち悪い~!」
「逃げないでよ~、お姉ちゃん」
逃げようとするお姉ちゃんにくっついて、目を閉じる。
こんな風に一緒に寝たかったんだ。
小さい頃。
でも、できなかった。
本当は、お姉ちゃんに甘えたかった。
一緒に公園で遊んだり、一緒にお風呂に入ったり、一緒にプールに行ったり・・・・・・したかった。
一番は、やっぱり・・・・・・一緒に眠りたかったんだぁ。
「直、ごめんね」
お姉ちゃんのその声はしっかりと心に届いた。
寝たフリをして、目を閉じたままお姉ちゃんにくっついた。
大事な友達もたくさんいる。
でも、やっぱりいいね。
姉妹って。
友達とは違う何かがある。
こうして、くっついていると感じる。
血のつながり。
私にとってお姉ちゃんは世界にたったひとりなんだ。