白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
「矢沢!!」
先生が呼んだ。
「何、先生!!」
「久しぶりに呼んでみたくなった」
25メートルプールの向こう側から微笑む先生。
「先生、泳いでよ」
「え~!せっかく髪乾いたのに」
と言いながらも・・・・・・
私のリクエストに応えてくれた。
クロールであっという間に私の元へ来てくれた。
「本当なら直もプールに引っ張り込みたい気分だけどな」
口を大きく開けて笑った先生は、ヒョイっとプールからあがる。
プールからあがる時の先生も好きだったな。
軽々と・・・・・・
かっこよく。
髪から水が落ちるんだけど、
時々その水が飛んできて、嬉しくて嬉しくて仕方がなかったな。