白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
「今日は、男子のおごりらしいよ~」
真由美さんはそう言って、手を叩いた。
真由美さんは男の人からも女の人からも慕われていて、憧れる存在。
以前の“不倫疑惑”だけが引っ掛かるけど。
「まじですか?いいんですか?」
隣の大野先輩を見る。
「いいよ、いいよ!!女性陣、ほとんど飲んでないし」
そう言った大野先輩も、あまり飲んでいないのを私は知ってるんだ。
乾杯のビールと、その後も少しだけ。
「ありがとうございます!!」
お礼を言うと、気にすんな!って肩を叩いてくれた。
触れた。
久しぶり。
大野先輩が、大好きだ。