白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





お会計を済ませた大野先輩達が店の外に出てくるまで、私と直と真由美さんで今日のメンバーについて話していた。




真由美さんは、豪太がかわいくてお気に入りらしい。



意外なことに、直もこのメンバーの中では、豪太が一番話しやすいって。







私は・・・・・・正直に言えたんだ。




“やっぱり大野先輩ですね”って。





直も真由美さんも、わかってるよって顔して、頷いてくれた。






「ごちそうさまでした」




店から出てきた大野先輩にそう言うと、右手をあげて、笑ってくれた。





他の先輩は、2軒目に行くと言っていた。




「んじゃ、お疲れ様です!今日はごちそうさまでした」




豪太は、大野先輩にそう言って、頭を下げた。




「豪太ぁ!来週の歓迎会では、飲ますからな~」



「まじっすか!俺、今日も相当飲んだんですよ~」




まだ入社して数日なのに、すっかりみんなと仲良しになっている豪太。




「んじゃ、失礼します」




豪太の後ろ姿を見ながら、真由美さんがポツリ。



「あの子、かわいい~!」




それを聞いていた大野先輩は、真由美さんの背中を押しながら笑う。



「食うなよ!!」



私と直は、顔を見合わせて笑った。







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