白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
信じられない。
嫌われてると思ってた。
もしかしたら、あの旅行でのことを謝りたいのかな?
もう私気にしてないのに。
「ラーメンって言ったけど、ケーキでもいいよ。何、食いたい?」
ネクタイをゆるめて、シャツの腕をまくっていた。
暗がりで見る大野先輩の顔に、思わず見とれてしまう。
「・・・・・・両方!!」
「おう、了解!じゃ、俺の好きなラーメン屋にまずは連れて行くよ」
すんごい笑顔!!
やばい!
好きぃ!!
やっぱり、間違ってなかった。
私の運命の人は、この人なんだ。
そう思った。
隣を歩きながら、どんどん惹かれていく自分を止めることができない。
ラーメン屋に着くまで、今日の飲み会での話や、豪太の人気について話した。
大野先輩は、豪太が面接に来た時から、好感を持っていたらしい。
会社の中で一番イケメンだなって笑った大野先輩。
言いたかった。
“大野先輩が一番ですよ”ってね。