白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
「送ってくれてありがとうございました。あと・・・・・・話聞いてもらえて、嬉しかったです」
家の前まで送ってくれた。
妹はまだ帰っていないみたいで部屋は真っ暗だった。
「いやいや。こちらこそ・・・・・・ありがとう。今度2人で飲みに行く?その方がゆっくり話せるし」
信じていいの?
大野先輩のこと。
もう一度、頑張る。
ただ見てるだけなんて嫌だもん。
「行きたいです!!」
「おう。じゃ、メールするから教えてくれる?」
一度はだめになったと思った。
あきらめようと思った。
でも・・・・・・
また動き出した。
今度は、大丈夫。
そんな気がした。
「おやすみなさい」
「おやすみ、じゃ~また」
嬉し涙を流すのは、いつぶりだろう。
こんなにも嬉しい涙は生まれて初めてかもしれない。