白いジャージ7 ~先生とプールサイド~




「おじいちゃんとおばあちゃんになるまで、毎年お花見しような」




先生は、私の頭の上で手を弾ませた。





いつまでもこうしていられるよね。


私達なら。




ずっとずっとラブラブでいられるよね・・・・・・







「俺達、夫婦に見えるかな?」



先生は、遠くから歩いてくるカップルをチラっと見ながら言った。




「どうだろう。付き合いたてのカップルに見えるかな?」



「そうだな」





先生は、近付いてくるカップルに見せつけるように、私の肩をもう一度抱き寄せて、空を見上げた。





「あ~、本当にきれいだな」



「うん。桜って切ないけど、きれい」



「永遠じゃないからこそ、美しい。あ、でも、俺達の愛は永遠だけど、美しいよ」



「先生、キザ~!!」








< 6 / 366 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop