白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
「どしたーーー?具合悪い?」
うぅ。
また豪太の“どした?”が・・・・・・
しかも、くりくりお目目で私の顔を覗き込むようにして心配してくれた。
「豪太は、直には優しいんだから。私にも優しくしてよ」
沙織がそう言って、豪太をにらむ。
「はは。山内さんにも優しいですよ、俺は」
「あんたは、黙ってれば100点なのにな」
沙織はそう言ったけど、私は話した方が豪太の印象が良くなった気がする。
「てか、彼女いるの?豪太って」
「まぁ、それなりに」
沙織の質問に、豪太は苦笑いを浮かべた。
そして、誤魔化すようにそう言って、話をそらした。
そっか。
いるんだ。
彼女。
私、おかしいよね。
ちょっとだけガッカリしてる・・・・・・
私は結婚してるのに。
あんなに素敵な先生の奥さんなのに。