白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
駅に着くと、白いジャージ姿の先生が腕を組みながら立っていた。
あの姿勢好きだな。
体育の授業が始まる前にいつもああやって立っていたんだよね。
“早くしろよー”って大声出して。
脇には出席簿挟んでたな。
「おかえり。ほら、これ飲めよ。酔ってんだろ?」
先生は手に持っていたペットボトルのお茶を私の肩にのせた。
「ありがとう。ちょっとしか飲んでないよ。でも、飲み会久しぶりだから疲れたぁ」
ふたりでゆっくり歩きながら話をした。
新学期が始まってから先生の帰りは遅く、なかなかゆっくり話す時間がなかった。
沙織と大野さんがイイ感じになったことを報告すると、先生はものすごく喜んでくれた。