白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
揺れる気持ち
-揺れる気持ち-
春の朝日は、とても心地が良い。
朝、8時。
日傘の向こうに見える太陽は、まだ真夏のようにギラギラしていない。
「あ~ぁ」
出勤途中の道で、大きなあくびが出る。
よく寝たはずだけど、熟睡できていないのかな。
明日からはゴールデンウィーク。
ゆっくり体を休ませなきゃ。
先生にもゆっくり休んで欲しい。
気のせいかな。
最近、先生元気ないように思う。
疲れてるだけなのかな?
いつだったかな。
遠い昔に感じたことのある寂しさに似た感じ。
そこから先へ踏み込めない壁のようなものを感じる。
“何かあった?”と聞いても、何もないよと言う。
“大丈夫?”と聞いても、笑顔で、大丈夫だよと言う。
もっと、甘えて欲しいってのが本音。
どんなことでもいいから、話して欲しい。
何か、悩みごとがあるなら、力にはなれないけど、一緒に悩みたい。
一体、何があったんだろう。
学校で大変なことがあったのかな。
心配・・・・・・