白いジャージ7 ~先生とプールサイド~




「でもやっぱり気になる。聞きたいことは聞いた方がいいよ。奥さんなんだから、聞いて当然だよ」





ゆかりはそう言って、テーブルの上の私の携帯を指差した。




「今?」



「だって、今気になるでしょ?」



気になるけど・・・・・・でも、大丈夫。




「帰ってから聞いてみる」



「そっか。写真とかあるかもしれないし、いつかわかるもんね」





そっか。

写真かぁ。




先生にくっついてる女子とかいたら、嫌だな・・・・・・



でも、そんな写真があったとしても、先生は私に見せないよね。






「そうそう、豪太のこと教えてよ」





メールでチラっと豪太のことをゆかりには言っていた。




イケメン新入社員で、ちょっとだけドキっとしてしまうこと。





「こんなの初めてだから、ちょっとどうしようって感じなんだぁ。好きとかじゃないの。好みのタイプでもないんだけど、見たり、話したりすると・・・・・・嬉しくなってる私がいるんだ」




ゆかりは、アイスミルクティーのグラスの中の氷をツンツンと突っつきながら、ニヤニヤしていた。





「何?ゆかり」




「そんなの普通だよ!!直が今までおかしかったんだよ。先生一筋過ぎたんだよぉ!!」





ゆかりが、明るくそう言ってくれたから気が楽になった。




怒られるとは思っていなかったけど、まさかこんな反応が来るとは・・・・・・







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