白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
「ありがとう。ゆかり・・・・・・」
「きっと、豪太なんて全く気にもしない存在だと思うよ」
本当にそうだ。
クラスの男子なんて、目に入らなかった。
先生しか見てなかった。
「今、会社に先生がいたらどう?きっと豪太にドキドキなんてしない。会社には、先生がいないし、結婚して先生がいつもそばにいるから、ちょっと気持ちが揺れちゃうだけだよ」
会社に先生がいたら・・・・・・そう想像しただけで胸が躍った。
スーツ姿の先生が、同じ会社で働いているなんて夢みたいだと思った。
どんな顔して、電話出るのかな。
どんな風に、お客さんに頭下げるのかな。
サラリーマンしてる先生もちょっと見てみたいな。