白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
「先生!!早かったね!!もう準備できてるよ」
駐車場に車を停めた俺に向かって、畑中が走って来た。
「おう!おはよう!やる気満々だな。今日は何人?適当に飲み物買ってきたけど」
「ありがとう!!女子は誘うのやめたんだ。どうせ、先生目当てだから面倒だろ?男ばっかだけど6人集まった」
女子がいないとわかり、俺の心の中は複雑だった。
ホッとしたような、余計に重くなったような・・・・・・
「あれ?水谷先生と一緒じゃないの?新垣先生の車で来ると思ってたけど」
「自分の車で来るって言ってたぞ?」
畑中の連れてきた卒業生の中には、ほとんど話したことのない子もいた。
「話すのは初めてかな?でも、顔は知ってるよ」
「新垣先生と言ったら、超怖いってイメージだったけど。畑中が仲良くなってからは全然怖くないってわかりましたよ」