白いジャージ7 ~先生とプールサイド~
男子6人と俺で、場所を確保しながら準備をしていると、俺のケータイが鳴った。
「あれ?水谷先生だ。もしもし」
『駐車場に着いたんですけど、どこですか?』
「あ、畑中に迎えに行かせますね」
畑中は、照れながらも嬉しそうに水谷先生を迎えに行った。
俺のケータイ番号を知っていることは俺もわかっていたけど、かかってくるのは初めてで・・・・・・
かかってきた履歴を、消去しなきゃいけないかどうか悩んだ。
こんなこと考えなきゃいけないのも、俺のせいなんだ。
俺は、消さないでおこうと思った。
直は俺のケータイなんて見ない。
それに、消すということは、また隠しごとが増えるってこと。