白いジャージ７ ～先生とプールサイド～

「おはようございます！」




水谷先生が来た。



学校にいる時のままの元気いっぱいの水谷先生だった。





「おはようございます。晴れて良かったですね」




「そうですね～！新垣先生、今日はジャージじゃないんですね」




「ははは。いつもジャージみたいじゃないですか」





みんなが、新垣先生と言えばジャージだよと言って笑った。






俺は澄み渡る空を写メに撮って、直に送った。




罪悪感からだろうか。


自分でもわからない。





ここに直がいればいいのにと思ったのは事実なんだ。




この空を見せたい。




ここにいたら、新しく仲良くなった教え子達のことを直はきっと喜んでくれるだろう。





直、ごめんな。


嘘をついてしまって、ごめん。





ひとつの嘘が、次の嘘を呼び、嘘がどんどん増えていくってこと･･････


わかっていたはずなのに。