まぁ、多分。
私は冷蔵庫からお茶の入ったペットボトルを取出し、

コップに注いで一気に飲み干した。

「……ふうぅ…」

お茶、最高。と、わけわかんない事を思いながら

コップを流し台に置いた。

それとほぼ同時にお母さんが口を開いた。

「柚、ちょっと来てくれる?」

なんだろ、めんどいな…。

「え、嫌。めんどい。ここで聞く」

「そう。まぁ、それでいいわ」

「……………で、なんなの」

「え、あ、あの、実はね、お父さんがお仕事の都合で海外に引っ越ししなきゃいけなくなったの」

「ふぅーん。で?」

「お母さんは、お父さんについていくの」

「へぇ、護は?」

「護はおばあちゃん家に住むことになったわ」


「…で、私はどうするのかって?」

「う、うん、そうなの」

「ご察しの通り、私はここに残る」

「そうよね…そう言うと思ったわ…」

「話は終わった?んじゃ私、部屋に行…」

「まって!」

「……なに」
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