まぁ、多分。
やっとお父さんが口を開いた。

「ほんとに…残るのか?」

「日本に?もちろん」

迷うことなく答えた。

「そうか……うぅぅ…」

「しっかりして、あなた!」

えぇぇぇぇぇぇー。お父さんんんんー。なぜに泣くー?なんだこの光景。

泣き続けるお父さんを支えるお母さん。

「大丈夫よ、あなたっ!明後日までに、柚がボディーガードを連れてくるから!」

ああ…めんどくさ…。

「……そうなのか…?」

「そうよ!」

「……柚、いい人を選びなさい」

「え、あ、うん」

急に私に話掛けられてちょっと焦った。

つっても、ボディーガード…どうしよう…?

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