涙を知った後。



そんな土田蓮に負けないように
そして震えがばれないように

必死で声をひくくした。




でもそのあとそいつの口から出た言葉は



あまりにも衝撃的だった。










「紅葉?
























誰だそれ?」














もう、実際信じれなかった



ぶっとばして
半殺し、いやいっそのこと殺そうと思ったけど



きっとコイツを今殺したって
意味もなくて、


だから大人しく写真をみせた。










するとそいつは


「ああ、コイツね。

彼女にしろしろうざくて
彼女にしてやったのはいーけど
浮気だとかデートしろだとか
重かったから振ったら
最後に抱けっていわれたから
じゃあ抱いたら二度と俺の前に
あらわれんなっつったら
それでもいいっていって、」





そこまできいて







ほんとに、まぢで殺意が芽生えた。









「ぶっ殺す」







そううちが呟いた時
タイミング悪く、紅葉からの電話。




いますぐ病院にこいとの事で


どうしようかまよったけど
やっぱり弱々しい紅葉にかてなくて
うちはその場を去った。











あたまの中には
許せない、そんな言葉がずっと
繰り返されてて


同時に悔しさがあったりもした。






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