涙を知った後。





そう吐き捨て、蓮はタルそうに
あるいていった。








「はあ…、無理かあ。」


まだ出会って初日。
時間は沢山あるけど…落ち込みを隠せない蘭。





蘭はどうして蓮を誘うのかな。
どうしてよりによってあいつなんだろうか



あたしが嫌いな理由はなしたら
蓮を誘うのやめてくれんのか…?




その時、憐がいった








「俺さあ、あいつ絶対バンドとかけなすと思った。」



憐の言葉に反応した蘭が
すかさずいう





「あたしもっ
やっぱ根はいい人なんだなっ」



………いい人なんかじゃないよ。


でもうちの思いとは裏腹に


やっぱあいつに
はいってもらうって
再度気合いをいれてる蘭




そんな蘭の頭を撫でて
だなっ
て微笑みかける憐。


あの優しい表情は
蘭にしかしない特別な表情。








大事にされてる蘭
そして幸せそうに微笑み返してる


こんな日々が続いてほしい…

そのために
蓮はバンドにはいっちゃ駄目だと思うんだ






いや
はいっちゃ駄目だ

絶対いれさせない。





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