涙を知った後。



「見ず知らずの俺なんかのためにそんな必死になれんだなお前」





土田蓮にそういった




そして



「俺らのバンド、守り抜け。
でも絶対に蘭はやんねぇ。」









そういって
あたしの方を向いた





「浮気すんな、すぐもどってくるから。
愛して………」



















「………憐?」












「う……そだろ…っ」











あたしらの前から憐は消えた



















「憐ーーーーーーーーー!!!!!」









…なんで
なんでこんなことになったのよ…っ




憐…憐憐憐…っ







狂ったあたしを
罪悪感を感じた目でみている
蓮がいた



いまにも泣きそうな
そんな弱々しい目で…






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