涙を知った後。
あたしは毎日
ほんとに毎日
あのとき痛がってた憐をどうして
我慢させてでも引き上げなかったんだろう
なんて
悔いてもしょうがないことで
自分をせめてる
由真や千佳たちだってまだ
現実をうけとめられず
ちゃんと泣いてもないのに
あたしを必死になぐさめてくれる
「そんな顔してても憐は喜ばないよ?」
そんなことしってる
あたし
憐の最期の言葉信じてるの
絶対戻ってくるって。
でももう限界かもな……
一週間
朝昼夜
だんだんと過ぎてく日々に
あぁ…
本当にあいつは
もうあたしの側には
いないんだ…って
帰ってきては
くれないんだって………っ
「………ッ」
悲しいのなら
泣けばいい
でも泣き叫んだら
憐があたしの記憶から
でていきそうで怖い…
憐…憐憐憐憐っっ