涙を知った後。



「………おう。」




おう?
え……は?←





正直、5階にのぼってきた馬鹿が
知り合いだとはおもわなかった。



しかもそいつは
あたしを嫌ってるはずの、
















「蓮…」












窓から普通にはいってきた蓮は
ベッドの横にある、
普段は由真の使うパイプ椅子に腰掛けた。










そして
驚きでもう乾いたと思ってた涙に蓮は気づいた






「泣いてた?」






そんなこときかれて普通
うん!!なんていわないけど…

いま泣いてないっていっても
バレバレだとおもう…








「泣いたよ」







正直に言ったあたし。
次にいわれる蓮の言葉はすべて
綺麗事のようなきがする。
「泣きたいだけなきなよ」とか
優しくいうのかもな。







なんて、
相手が蓮ってのわすれてた。













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