涙を知った後。
なんとなく手を空に向けて広げた。
自分の手で空を掴めそうだった。
周りから見たら不審者だけど
そんな行動でイライラがいつの間にか
きえていた。
なんでか落ち着いていて
だんだん瞼が重くなってきた事にも
気付かずにいつのまにか眠っていた。
チャイムの音で目が覚めて、初めて自分が寝ていた事に気が付いた。
空をみると、さっきまでの
なにもない空からは一転。
無数の雲があった。
一つの雲は
周りに小さな雲が4つあって
護られている様だった。
そして少し離れた所。
寂しげにポツンと雲が一つ。
これはまるで…。
真ん中には蓮
護るのはあたしたち。
そしてポツンと憐…。
そんな風に見えてしょうがなかった。