涙を知った後。



あたしは首をブンブンふりながら
起き上がった。



憐は今少し遠くにいるだけで
一人なんかじゃない。




「あの雲、いじくそわりーな」




なんて雲の悪口をいいながら
今何時間目か知らないけど
とりあえず教室に戻った。














教室に戻ると4時間目の国語が始まっていた



あたし爆睡してたんだ…。


自分の爆睡っぷりに苦笑しながら
先生に色々いわれてたみたいだけど
まったくきにせずに席についた。








授業中、考えるのはさっき
どうして憐を一人にしたのか。
どうして真ん中を蓮にしたのか。
そんなことばかり。



自分で思ったことなのに
すっごい気になる。


自分がわかんないよ…。














心にもやもやを抱えながら
なんとか4時間目の授業を耐え抜いた。



チャイムがなるとまだ挨拶も終わってないのに「ん゙ー!!!」って思い切り伸びしたあたしとハモった奴が一人。



あたしの席は1番後ろ。
誰かなんてそりゃすぐわかる。








千佳はこっちを振り向いて


「ハモったぁぁ!!!
蘭とハモっちまった♪
うんめい〜♪」



と満面の笑みでいってるが
その後ろでは別の意味で
満面の笑みの国語教師が…。




「お〜怖っ」


といって後ろを指差すと
千佳は体を前に戻して固まってた。



あいつの空気のよめなささ
ほんっと面白い←



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